8.ふと気づくと

2度目の月命日が過ぎました。

まだまだ、悲しみは癒えません。

むしろ増してきているような。それとも、押し込めていた感情が表に出てきたのか。

悲しいような、実は現実じゃないような…

頭では母が亡くなったことを現実として理解しているのに、何故だかなかなか混乱しています。

 

母が亡くなった日のことを綴ってみようと思います。

連絡を受けたのは母が亡くなる前日の早朝。

うっかり徹夜しちゃったけど、幼稚園に送り出してから仮眠取ればいっか、なんて思いながら朝の支度に取りかかろうとしたとき、父から電話がありました。

母の手足が紫色になってきた、という知らせ。

息子を連れ、新幹線に乗り母の元へ。

頼むから間にあって!

昼頃、病室に着き、私が「大丈夫?」と聞くと母は言葉にならない声で「大丈夫」と答えてくれました。

手足のチアノーゼは、このときは消失していました。

頑張って待っててくれたのかな。ありがとうね。

その日の夜、本当は病院に泊まりたかった。

でも息子連れて?兄のところに預けるのも、もうさんざん迷惑かけっぱなしだし。

というわけで、私と息子は実家へ。

 

その翌朝、母の状態は目に見えて悪化していました。

素人目にもあと数時間以内だろう、というのはたやすく予想がつくほどに。